2014年1月24日金曜日

【注目ニュース】高校生向けMOOC / OER教科書ベンチャーと出版社の和解 / デファクトになりつつあるedX

・edXが高校生向け大学教育コースをMOOCで提供

MOOCコンソーシアムのedXが、Davidson CollegeのMOOCで高校生向けの大学教育プログラム(AP: Advanced Placement)を提供する。AP試験を提供する組織College Boardと協同しながら、Charlotte-Mecklenburg高校でMOOCを使ったブレンド型学習を実施する。

edXは、受講者の5%が高校生であることを踏まえると、edXが高校生向けの教育プログラムを提供することは自然であり、この取り組みがオンライン教育と教室における、思慮深いスケーラブルなイノベーションの一歩になりうると発表している。

既に大学ではMOOCを使ったブレンド型学習が定着し始めている。MOOCが大学の教育コンテンツを提供する手段として、さまざまな領域で多用されるようになるかもしれない。

EdX Working with College Board and Davidson College to Develop Online AP Modules | edX https://www.edx.org/blog/edx-working-college-board-davidson

・オープン教材(OER)を使った教科書を提供する企業と出版社が和解

オープンな教材(OER)を使いデジタル教科書を提供するスタートアップ企業Boundless Learningと、Pearson Educationら3社の出版社との訴訟が和解した。

この訴訟では、Boundless Learningが提供する無料のデジタル教科書が、出版社が販売する教科書を不正に使い著作権を侵害しているとして争われていた。

和解内容は秘密とされているが、Boundless Learning社はこれからもOERを使った事業を継続することのことである。同社は和解に先立ち、"Boundless Teaching Platform"というデジタル教科書を組み入れた学習管理プラットフォームをリリースしていた。

Marching Forward: Boundless Settles Lawsuit with Traditional Publishers, Continues to Change Education | Boundless Blog
http://blog.boundless.com/2013/12/marching-forward-boundless-settles-lawsuit-traditional-publishers-continues-change-education/

・MOOCプラットフォームのデファクトスタンダードになりつつあるedX

大学や個人がMOOCを公開するにあたって、教材をアップロードしMOOCとして供するシステム(いわゆる「プラットフォーム」)に何を使うかは悩ましい問題である。オープンソースLMSのMoodleを使ってもよいし、Blackboardの提供するCoursesiteでもよい。思い切ってCourseraやedXと契約を取り交わすという選択肢もある(色よい返事が貰えるかは別問題だが)。

そのような中、有力な選択肢となるのがedX Codeである。edX CodeはMOOCコンソーシアムのedXが開発し、オープンソースで公開しているMOOCプラットフォーム用ソフトウェアである。ここ最近、世界中の様々な大学や組織がedX codeを使ってMOOCのポータルサイトを立ち上げている。それぞれのサイトを比較すると、デザインの型が似ていて面白い。edX Codeに用意されたcssなどテンプレートをカスタマイズしていることが理由らしい。

edX Codeは今後、Googleやスタンフォード大の支援も得ながら「Open edX」の名称で開発が続くと言われている。現時点では他にこのようなソフトウェアがないことから、今後しばらくはedX CodeがMOOCプラットフォームのデファクトスタンダード(事実上の標準)になるかもしれない。

学堂在线(中国の大学連合によるMOOC)
https://www.xuetangx.com/

rwaq(サウジアラビアの教育ベンチャーによるMOOC)
http://www.rwaq.org/