2013年7月7日日曜日

今週の注目ニュース(7/7)


・英国オープン大学(Open University)の40年

英国オープン大学が第1期の卒業生を送り出してから40年経ったことをBBCが報じた。

当時はまだ(というか、今も?)通信教育に対して懐疑的な見方が多かった時代、オープン大学の思想は驚きをもって世間に迎えられた。開校から40年たった今、高いレベルの教育機関として認められながら、今も変わらず遠隔教育・オンライン教育の拠点としてあり続けていることに、大学関係者の継続的な努力、また英国的?な強いこだわりを感じる。

オープン大学について深く知りたい方には、「ラーニング・アロン 通信教育のメディア学」の第9章、本田毅彦先生が執筆された「イギリス高等教育におけるオープン大学」を一読されることをお勧めしたい。

http://www.bbc.co.uk/news/education-22982653


・高等教育への安易なMOOCs導入に対する批判

大学の講義に反転授業の教材としてMOOCsを使ったり、ACE Creditなどの単位互換制度を使ってMOOCsの受講者に大学単位を与えたりなど、様々な形でMOOCsが高等教育に導入されはじめている。しかしこのような動きへの批判も相次いでいる。

この論考では、一人の講師が数万人の学生を教える事ができるMOOCsを安易に導入することが安易なコスト削減の手段につながると大学の運営者が考え、大学教育の質を落としかねないことを懸念している。

Who's Afraid of the Big Bad MOOC? (Me.) http://www.mindingthecampus.com/originals/2013/06/whos_afraid_of_the_big_bad_moo.html


・大学入学前に適応学習(Adaptive Learning)を導入する試み

米国のユニオン・カウンティ・カレッジでは、来秋に開かれる数学の講義に適応学習(Adaptive Learning)を導入することが計画されている。入学前の夏期に単位を与えないコースを開講し、入学後の講義を問題なく受けられるよう前もって学力を高めることが狙われている。

以下インタビューでは、担当者のインタビューが掲載されている。夏期の講義で学生を小さなグループに分け、それぞれのレベルに応じた事前学習プログラムに取り組ませるようだ。入学前に大学教育を十全に行えるよう備える方法として興味深い。

Customizing the Learning Experience with an Adaptive Learning Strategy -- Campus Technology http://campustechnology.com/articles/2013/07/03/customizing-the-learning-experience-with-an-adaptive-learning-strategy.aspx