2013年6月17日月曜日

今週の注目ニュース(6/16)


・MOOCsプラットフォームedXのソフトウェアをオープンソースで公開

大学コンソーシアムが運営するMOOCsプロバイダのedXは、MOOCsを公開・運営するソフトウェアをオープンソースで公開した。これまでedXはMITやスタンフォード、UCバークレーなどと共にこのプラットフォームを開発してきた。すでにGoogleグループ上で開発者同士の交流が始まっており、何人かの開発者は試行的にインストールと運用を始めているようである。プラットフォームを構成するソフトウェアをオープンソースで公開することで、更なる開発や多言語対応を加速させることが狙いのようだ。

今回公開されたMOOCsプラットフォームを構成するソフトウェアは、
・edx-platform:LMSとオーサリングツールを含む主要レポジトリ
・XBlock:コースウェア(オンライン講義)を構成するコンポーネントアーキテクチャ
・edx-ora:自動採点を行うコンポーネント
・Discern:機械学習により記述回答を分類するコンポーネント
・EASE:機械学習により記述回答を採点するコンポーネント
などである。

edX Code
http://code.edx.org/


・新しいGoogle Mapについて学ぶためのオンラインコースが開講

先日Google Mapがリニューアルされたが、新しくなったGoogle Mapの使い方や活用方法について学ぶオンラインコースがGoogleによって開講されている。
私自身受講をしてみたが、Googleマップの機能について説明したビデオやクイズが用意されていて、出された課題に従い探した場所をGoogleグループに投稿するなど、参加者がやりとりする仕組みも取り入れられている。

ユーザに新しいサービスをよく知ってもらう方法としてオンラインコースを使うという、面白い取り組みである。

Mapping with Google - Course
https://mapping.withgoogle.com/course


・MOOCsの教育効果を明らかにする研究助成がスタート

ゲイツ財団の支援により、MOOCsの教育効果を明らかにする研究に助成金を与えるプロジェクトが始まった。

「MOOC Research Initiative」とよばれるこのプロジェクトは、一つの研究につき1万ドルから2万5千ドルの助成金が与えられ、プロポーザルによる審査を経て、今年12月にカンファレンスでの発表、最終報告を来年の早い時期に行うというスケジュールが組まれている。

このプロジェクトの運営にはゲイツ財団のメンバーやスタンフォード大学の教員、また2008年にはじめてMOOCを開講したアサバスカ大のGeorge Siemensも加わっている。MOOCsの可能性には注目が集まる一方で懐疑的な見方も広まっており、実際にMOOCsが教え手や学び手にとってどういう効果があるのかについて、実践や経験に基づいた分析を行うことがこのプロジェクトの目的だとされている。

MOOCsを一過性のブームとして捉えるのではなく、オンライン教育における一つの選択肢として冷静に捉えてゆくアプローチであり、日本でも同様の取り組みが必要だろう。

MOOC Research
http://www.moocresearch.com/