2013年5月19日日曜日

今週の注目ニュース(5/19)


■テキサス大学オースティン校の反転授業スタートガイド

反転授業(Flipped Classroom)のコンセプトが広まる中で、実際の授業に導入するためのノウハウが求められている。EdXを導入したテキサス大学オースティン校のCTL(Center for Teaching and Learning)では、反転授業を取り入れたい教員に向けたクイックスタートガイドを公開している。

オースティン校での実際の事例をビデオを示しながら、授業時間の使い方やオンライン教材の紹介、自作教材の作り方などを具体的にわかりやすく紹介している。

大学教育のありかたが変わる中で、教員やTAを支援するCTLの役割はますます高まると思われる。単なるテクノロジ活用だけでなく、それぞれの教員の分野やニーズに合わせて教育方法を包括的に提案できる組織や人財をいかに作り出していくかが課題である。

Flip Quick-start Guide | Center for Teaching and Learning
http://ctl.utexas.edu/ctl/node/426


■セイラー財団が初中等教育向けのオープン教材を公開

オープン教材(OER: Open Educational Resources)の普及に力を入れているセイラー財団が、初中等教育向けのオンラインコースを公開した。

これまでもセイラー財団は、大学向けのオープン教材やオンラインコース「Saylor University」を公開してきた。その数は270コースに達する。まだオンライン大学と提携して、セイラー財団の教材を使って学士号を取得できるプログラムも推進している。

初中等教育向けに公開しているコースは現在5つで、英語や算数などが含まれる。これまでもCurrikiのような初中等教育向けのオープン教材で無料で公開する取り組みはあった。このような教材が普及することで、教育のコスト削減や選択肢の多様化が期待できる。

Saylor Foundation
http://www.saylor.org/


■ジョージア工科大学がMOOCsを使った大学院コースを計画

ジョージア工科大学がMOOCsプロバイダUdacityと提携して、コンピュータサイエンスの修士号を7000ドルで取れるオンラインコースを計画している。

同大学は通信会社AT&TとMOOCプロバイダUdacityと連携する。オンライン教育を活用することで、教員は8人程度しか増やさなくとも、大学院生の数を今の300人から3年以内に10000人までに増やすことが期待されている。

オンライン教育を使って教えや学びの選択肢を増やし、教育の質を高めることが期待される一方で、教員や大学の「人減らし・数減らし」を加速させるのではないかとの懸念もある。

オンライン教育が大学の間口を広げることに疑いはないが、オンライン教育の価値が認められるようになったならば、いまある大学のあり方が問われることにもなるだろう。

GT | Newsroom - Georgia Tech Announces Massive Online Master's Degree in Computer Science http://www.gatech.edu/newsroom/release.html?nid=212951