2012年7月25日水曜日

UC Berkeleyがオンライン教育プラットフォームEdXに参加

MITとハーバード大によるオンライン教育プラットフォーム「EdX」に3校目となる大学が加わった。EdXにはこれまで120校を超える大学から参加への興味を示す問い合わせがあったようだが、その中より最初に加わったのはUC Berkeleyだった。

Berkeley Joins 'EdX' Effort to Offer Free Open Courses - Wired Campus - The Chronicle of Higher Education
http://chronicle.com/blogs/wiredcampus/uc-berkeley-joins-edx-effort-to-offer-free-open-courses/37969

UC Berkeley joins edX
https://www.edx.org/press/uc-berkeley-joins-edx

UC Berkeleyからは人工知能とSaas(Software as a service)についての2つの講義が提供される。うち1つはCourseraに載った講義と同じ講師による似た内容のようである。MITとハーバードはEdXの開設にあたって計6000万ドルを出資しているが、UCBはEdXに出資はしない。そのかわり、プラットフォームの開発に貢献するとのことで、すでにUCBの技術者が開発に取り組んでいる。

EdXはゲイツ財団をはじめとして、卒業生等から多額の寄付が集まりはじめている。EdXのリーダーであるAnant Agrwalは、いずれEdXを財政的にも自立させたいと考えていると述べている。

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オンライン上で教授活動を大規模に行うMOOC(Massive Open Online Courses)の一つとEdXは見なせるが、他のCourseraなどの営利型サービスとの違いは、公開される教材自体がオープンソースである点である。そのため、教材の改変や二次利用が可能となっている。すなわち、EdXの教材はオープン教育資源(OER:Open Educational Resources)に近い性質を持っていると考えられる。

今回の発表には2つのポイントがある。一つはこれまでの告知どおり、EdXがMITとハーバード以外にも開かれた「オープンな教育プラットフォーム」となることが証明されたこと。もう一つは、UCBが取り組むプラットフォームの共同開発のような、EdXを介した出資や教材の提供だけではないコラボレーションの形が見えてきたことである。

先日私の個人ブログの記事にも書かせていただいたようにMOOCには課題も散見されるが、大学がオンライン上で教材を公開するだけでなく、講義活動そのものもオープンにする流れはしばらく続くと思われる。引き続き注目していきたい。

2012年7月23日月曜日

MOOCの特徴を解説したインフォグラフィック

MOOC(大規模公開オンラインコース)の特徴や、著名なサイトを紹介したインフォグラフィック。リンク先よりご覧下さい。

Community College Spotlight | MOOC opens the door - http://communitycollegespotlight.org/content/mooc-opens-the-door_9981/

コミュニティカレッジにおけるMOOCについての論考

コミュニティカレッジの元学部長によるMOOC(大規模公開オンライン授業)についての論考。少なくともコミュニティカレッジにおいては、MOOCは現状の大学講義を置き換えるものではなく、Flipped Classroomに使える事前課題のような、今ある教育活動に対して補完的に加えることが効果的な手段に過ぎないと述べている。


MOOCs from Here | Inside Higher Ed -
http://www.insidehighered.com/blogs/confessions-community-college-dean/moocs-here

MOOC(大規模公開インライン授業)への批判的な論考


米国カレッジの教授によるMOOC(大規模公開オンライン授業)への批判的な論考。
MOOCは情報技術を使い、教育のコストを削減できると言われているが、教材やプラットフォーム、情報技術が誰にでも手頃で使いやすい状態で手に入れられる状態に変わらない限り、コスト削減は不可能だと反論している。現状、教材やプラットフォームは出版社や企業へ高い費用を払わないと手に入らない。そのため、今のままではMOOCは「見せ物」に過ぎないと断じている。
加えて、高等教育に人件費が多く掛かる問題を情報技術で解決できる、という安直な見方を否定し、テレビやラジオを使った遠隔教育の教訓から学ばなければならないと論じている。

MOOCについてウォッチしている人なら、「The World is..」の引用など唸らさせる記事である。かなり「熱い」文章で驚かさせるが、過去の遠隔教育やeラーニングから得た経験から学ばなくてはならないという意見には、強く共感できる。

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以下引用
Again, pundits, let’s talk. MOOCs are damn interesting, you betcha, but seriously, if you think they’re about to solve the labor-intensivity of higher education tomorrow with no losses or costs in quality, you have a lot of learning to do. Not just about the costs and budgets of higher education today, but about the history of distance learning. Right now you guys sound like the same packs of enthusiastic dunderheads who thought that public-access television, national radio networks, or correspondence courses were going to make conventional universities obsolete via technological magic. And hey, if you’re that keen on the digital, skip the drinks, I’m happy to educate you via email.
以上
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Listen Up You Primitive Screwheads | Easily Distracted - http://blogs.swarthmore.edu/burke/2012/07/20/listen-up-you-primitive-screwheads/

2012年7月12日木曜日

【解説】MOOC(Massive Open Online Courses)の盛り上がりと、見えてきた課題

私の個人ブログに、MOOC(Massive Open Online Courses)についての解説記事を書きました。
EdXやUdacity、CourseraもMOOCの一種と言われます。やる気があれば誰でも学ぶことができる無料の学習コースで、完遂すれば能力を認定するバッジももらえる。MOOCは夢のような学習サービスにも思えますが、多少引いた視点から解説しました。
どうぞご覧下さい。

The Shigeta Way: MOOC(Massive Open Online Courses)の盛り上がりと、見えてきた課題 - http://shige.jamsquare.org/2012/07/moocmassive-open-online-courses.html