2012年1月10日火曜日

"Open Education"の単語は学術分野でどう扱われてきたか

ERICの検索結果を参考に、学術分野において"Open Education"という単語がどう扱われてきたかを検討した。結果、1970年前後に欧米を発祥とした「Open Education "System"(教育システムのオープン化)」の運動が初中等教育現場で活発となり、いわゆるオープンスクール運動や学校外における教育実践が盛んに行われていたことがわかった。学術雑誌においても1970年前半をピークに概念提唱や実践報告が多く行われたが、学習効果に課題も見られ、70年代後半には下火になったようである。

当時提唱された「教育システムのオープン化」と教育技術(Educational Technology)の利用は、相容れないものと考えられていたようだが、一部で両者の融合にメリットがあるとの論も唱えられていた。

Resnick, Lauren B. (1972) Open Education: Some Tasks for Technology, Educational Technology, 12, 1, 70-76, Jan 72


近年見られるような、テクノロジーを活用した教育のオープン化の議論が"Open Education"の単語を伴ってなされるようになったのは、以下論説が最初のようである。

Minds on Fire: Open Education, the Long Tail, and Learning 2.0 (2008) John Seely Brown and Richard P. Adler. EDUCAUSE Review.


ちなみに、Google Ngram Viewerを用いて"Open Education"の単語がある書籍を調べると、1970年前後に大きなピークがあることがわかる。この時期にOpen Educationについて紹介した書籍が数多く発行された。

Google Ngram Viewer -- Open Education

http://books.google.com/ngrams/graph?content=open+education&year_start=1800&year_end=2010&corpus=0&smoothing=3