2015年11月22日日曜日

OERに関する調査研究リスト

国外で実施されているOERやMOOCに関連した調査研究をいくつか紹介します。

・アメリカBabson Survey Research Groupによる調査
OERの認知度や活用状況について触れている。先月、ノースダコタ州を対象にしたOER活用についてレポートが出ました。
Open Educational Resources - Babson Survey Research Group
http://www.onlinelearningsurvey.com/oer.html

・ヒューレット財団による調査
少し古いものですがOERに関する全般的な調査。
Atkins, D. E., Brown, J. S., & Hammond, A. L. (2007). A review of the open educational resources (OER) movement: Achievements, challenges, and new opportunities. Report to The William and Flora Hewlett Foundation.
http://www.icde.org/A+Review+of+the+Open+Educational+Resources+(OER)+Movement%3A.b7C_wJvW4V.ips

・OER Research Hubによる調査
各国のOER開発者、利用者に対するアンケートを実施し、利活用状況や学習効果を報告しています。OER Research Hubはこれ以外にもオープンエデュケーションに関する調査を積極的に実施しており、ホームページで結果を紹介しています。

OER Research Hub
http://oerresearchhub.org/

2015年10月20日火曜日

【告知】日本Open edXユーザ会の立ち上げ

このたび、MOOCプラットフォーム「Open edX」に関わりのある有志5名で、日本語によるOpen edXの情報発信と普及のために、ユーザ会を立ち上げました。

当面Googleグループを使ったメーリングリストで情報交換を行いますので、ぜひご登録ください。順次勉強会やハッカソンも開きたいと思います。

「Open edXを学習プラットフォームとして導入したい」
「Open edXの開発に関わりたい」
「Open edXを使った学習分析に興味がある」

このような方々に広くご参加いただければと思います。ぜひ周囲の方々にも周知いただけますと幸いです。

MLアドレス:openedx-jp@googlegroups.com
Googleグループ:https://groups.google.com/d/forum/openedx-jp


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日本Open edXユーザ会 設立趣旨書
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■ 日本Open edXユーザ会について

日本Open edXユーザ会は、オープンソースのMOOC(Massive Open Online Course)プラットフォーム「Open edX」の情報共有を行うための、日本におけるコミュニティです。Open edXの開発・導入・学習分析に関する情報共有・発信を行い、Open edXの普及に貢献します。

■ 背景

Open edXは、MOOC開講のための基盤ソフトウェアとして国内外においてデファクトスタンダードになりつつあるソフトウェアで、edXをはじめとする数多くのMOOCサービス提供者が利用しています。オープンソースソフトウェア(以下、OSS)として公開されており、米国を中心とした開発体制やコミュニティができつつあります。

Open edX: https://open.edx.org/
edX: https://www.edx.org/

このような状況の中、残念ながら我が国においてはOpen edXの情報が不足しており、情報共有のためのコミュニティもありません。これを受け、日本Open edXユーザ会はOpen edXに関連する情報共有を目的とし、日本語によるOpen edXに関する情報発信を行い、Open edXの普及とOpen edXを開発利用するグローバルコミュニティへの貢献のために設立されました。

■ 活動

日本Open edXユーザ会は、開発(Development)・導入(Implementation)・学習分析(Learning Analytics)の3本柱で活動します。

・開発(Development)
最新のOpen edXの開発に関する情報収集や、ソフトウェアや文書の翻訳、関連ソフトウェアの開発に関する情報収集を行います。バグ報告を含むOpen edX改善への貢献を行い、Open edXの開発に参画します。

・導入(Implementation)
我が国におけるOpen edXの導入事例の情報収集、ユーザのOpen edX活用に役立つ事例やノウハウの共有を行います。

・学習分析(Learning Analytics)
学習履歴を細やかに収集し、MOOCを用いた教育学習の改善に活用できる点が、Open edXの強みです。Open edXを用いた学習分析の手法開発や、事例とノウハウの共有を行います。

ユーザ会ではこれらの情報を日本語で発信するほか、セミナー・勉強会などの開催を通しての情報共有を行います。Open edXの開発者だけでなく、利用者にとっても有益な活動を展開します。

■ コミュニケーション

当面、メーリングリストを使った情報共有を行います。

MLアドレス:openedx-jp@googlegroups.com
Googleグループ:https://groups.google.com/d/forum/openedx-jp


■ 発起人(五十音順)

重田勝介(北海道大学)
武田俊之(関西学院大学)
寺田 学(株式会社CMSコミュニケーションズ)
吉岡信和(国立情報学研究所)
渡辺泰将(株式会社ドコモgacco)


■ 設立日

2015年10月8日

2015年10月1日木曜日

THEのTop 100 UniversitiesはMOOCにどう取り組んでいるか?

Times Higher Educationが本日Top 100 Universitiesを発表したのを受けて、各大学のMOOC開講状況を調べてみました。

調査対象としたのは2015年にTHEでTop100にランクインした大学です。MOOC開講の有無、開講数はClass Central(https://www.class-central.com)のデータを基とし、不明瞭な部分は各大学のHPで確認するという方法を取りました。

■開講の有無

100校のうち、81校が何らかの形でMOOCを開講しています。

■開校数
MOOC開講数について、全く開講していない大学も含めると平均で1校あたり13程度のMOOCを開講しています。開講していない大学を除くと、16程度となります。結構多いですね。スタンフォード大やMITが平均を押し上げています。


■利用しているプラットフォーム
プラットフォームは、CourseraとedXが飛び抜けています。なお「Independent」は、Stanford Onlineのような大学独自のプラットフォームです。日本ではあまり聞いたことのないプラットフォームもあります。Kadanzeは教育ベンチャー企業によるMOOCプロバイダ、Athlete Learning GatewayはIOCが運営するMOOCサービス、EdraakはアラブのQueen Rania Foundationが運営するMOOCプラットフォームです。


2014年8月11日月曜日

【おしらせ】書籍「ネットで学ぶ世界の大学 MOOC入門」出版

8月19日に「ネットで学ぶ世界の大学 MOOC入門」を出版します。MOOCの面白さや活用法を、国内でMOOCを受講された方々の事例をもとに、コンパクトに紹介しています。ご興味をお持ちの方はぜひ手に取ってみて下さい。

2014年7月2日水曜日

【おしらせ】7月7日にJMOOC講座がスタートします

MOOCプロバイダgaccoで開講される講座「オープンエデュケーションと未来の学び」が7月7日からスタートします。オープンエデュケーション、未来の教育に興味をお持ちの方々、ぜひご参加ください。

https://lms.gacco.org/courses/gacco/ga004/2014_07/about

2014年2月19日水曜日

【注目ニュース】「gacco」開設 / 日本語版Curriki / 卒業生向けMOOC / 東大がedXに参加

・日本語によるMOOCサイト「gacco」が開設

NTTドコモとNTTナレッジ・スクエア株式会社によるMOOCサービス「gacco」が開設した。
日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)公認となる日本初のMOOC提供サイトであり、受講生の募集も始まっている。

4月から東大、早稲田、慶応義塾大などの講師によるMOOCが開講される予定。一部の講座では反転授業も行なわれる(参加は有償)。

gacco The Japan MOOC | 無料オンライン大学講座「gacco」
http://gacco.org/


・Curriki Japan:初中等教育のオープン教材(OER)提供サイトの日本語版

Curriki.orgという米国でK-12(幼稚園から高校まで)のオープン教材(OER)を公開するウェブサイトがある。
早稲田大学が中心となり、このCurrikiの日本語版ウェブサイトが公開されている。

Curriki.orgでは授業で使える教材や資料を多数公開しているが、Curriki Japanでは算数と数学の教材を日本語訳して公開している。Curriki.orgで掲載されている53,000種類以上の教材のうち、120種類が日本語化されている。日本語化教材は今後も増える予定とのこと。

これまで日本におけるオープン教材は、国内で教材を作りオープン化することが多かったが、Curriki Japanの教材は英語教材を日本語に翻訳しオープンにしている。我が国においては珍しい取り組みだが、世界的に見ると非英語圏の地域では大学含め、英語教材を自国語に翻訳して用いることがより一般的である。

海外の教材を日本の教室で、日本の教え方に合わせて使うことも容易ではないだろう。チャレンジングではあるが大変注目される取り組みであり、これからの活動の拡大に期待したい。

Curriki Japan 教材共有サイト(カリキ)
http://curriki.jp/


・ハーバード大による卒業生限定のMOOCを開講

ハーバード大が運営するMOOC「HarvardX」では、来月3月から卒業生限定のオンライン講座"HarvardX for Alumni"を開講する。"Explorations in Learning."をテーマに、卒業生に向けて神経科学や歴史など多様な教養科目を提供する。

卒業生同士のつながり形成や寄付金募集のため、大学はここ最近卒業生に向けてさまざまなプログラムを提供している。MOOCは世界中に散らばった卒業生に対し、大学の「いま」の教育を伝える手段として大変有効だと思われる。同種の取り組みが今後も広まることが予想される。

HarvardX for Alumni | Harvard Alumni
http://alumni.harvard.edu/x

Harvard U. Will Offer Exclusive MOOCs to Alumni – Wired Campus - Blogs - The Chronicle of Higher Education
http://chronicle.com/blogs/wiredcampus/harvard-u-will-offer-exclusive-moocs-to-alumni/50265?cid=wc&utm_source=wc&utm_medium=en


・東京大学がMOOCコンソーシアムedXに参加

東京大学がMOOCコンソーシアムのedXに参加しオンライン講座を公開する。東大は昨年2月にCourseraに参加し2つの講座を公開したが、edXも合わせ2つのプラットフォームでMOOCを公開することとなる。edXに参加するのは京都大学に続いて2校目。

今年の第4クォーターに吉見俊哉教授による「Visualizing Postwar Tokyo」を開講する。この講座はハーバード大とMITと協同して開講するジョイント講座「Visualizing Japan」の一部となる。また東京大学では全学で教育のオープン化を推進していくため、MITの宮川繁教授を大学総合教育研究センター特任教授・オンライン教育担当ディレクターとして迎えた。

東京大学は昨年Courseraで開講したMOOCで、世界から計8万人以上の受講者を集め、5000人以上に修了証を与えた。広報面や海外からの人材獲得面などでも一定の成果をあげたとしている。

UTokyoX | edX
https://www.edx.org/school/utokyox

東大、オンライン無料教育プラットフォーム「edX」に参画 ハーバード・MITとのコラボ講義公開 (1/2) - ITmedia ニュース
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1402/18/news119.html

2014年1月29日水曜日

【おしらせ】2/22 オープン教育研究所セミナー「ICT×アクティブラーニング:教育現場の挑戦」開催!

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※告知 (2/21)
プログラムが若干変更となりました。また、セミナー後にコクヨショールームの見学ツアーを入れさせて頂きました。ご都合のつく方は奮ってご参加下さい。

※告知 (2/12)
定員に達しましたので募集を締め切らさせて頂きました。多数のご応募をありがとうございました!
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2月22日(土)に、ICTとアクティブラーニングの融合をテーマとしたセミナーを開くことになりました。
近畿大附属高校における反転授業の実践や、西武台新座中学校における1人1台のiPadを導入したアクティブラーニング教室での取り組みなど、教育へのICT活用や能動的な学習に関する最新事例を取り上げます。ご興味をお持ちの方、ぜひご参加頂けますと幸いです。

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オープン教育研究所セミナー
「ICT×アクティブラーニング:教育現場の挑戦」
2014年2月22日 コクヨ株式会社 東京ショールーム
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従来の講義形式の授業に代わり、グループ活動やメディア制作、問題解決学習などを取り入れた能動的な学習「アクティブラーニング」が注目されています。すでに多くの学校や大学でアクティブラーニングが導入されており、近年ではタブレットPCなど様々なICT(情報通信技術)を取り入れたアクティブラーニングも広まっています。

その中には「反転授業」のような、授業と宿題の役割を入れ替え、授業外で講義ビデオなどを使って学び、授業では学んだ知識の確認やディスカッションを行なう授業形態のような、ICTとアクティブラーニングの双方の特徴を生かした学習形態も見られます。また、生徒が1人1台の情報端末を持ち学習に用いることで、アクティブラーニングの効果を向上させる授業実践も行なわれています。

しかし、ICTとアクティブラーニングを組み合わせた学習環境に世間の注目が集まる一方で、このような授業がいかに取り組まれ、どのような効果や課題を生んでいるのか、その「実際」はまだ十分に語られていません。また、このような学習環境を教育現場に導入するにあたって、どのような教室空間や学習方法の「支援」が必要となるのか、その知恵やノウハウも十分に浸透していないのが現状です。

本セミナーではこのような問題意識から、「ICT×アクティブラーニング」の実践が教育現場により広まることを狙い、最先端の教育実践に取り組む事例から学びます。ビデオ教材を取り入れた反転授業の実践や1人1台の情報端末を導入したアクティブラーニングの事例から、未来の学びに向けた取り組み、可能性と課題について議論します。

参加を希望される方は、以下フォームよりご登録をお願い致します。定員に達し次第締切とさせて頂きます。


■日時
2014年2月22日(土) 14:00-17:00
開場は13:30から

■会場
コクヨ株式会社 東京ショールーム
東京都港区港南1丁目8番35号
http://www.kokuyo.co.jp/com/showroom/tokyo-sr/access/

■プログラム(敬称略)
14:00-14:15
趣旨説明「ICT×アクティブラーニングの可能性」
重田勝介(一般社団法人オープン教育研究所代表理事・北海道大学准教授)
 
14:15-15:00
講演「近畿大学附属高校における反転授業の実践」
中西洋介・芝池宗克(近畿大学附属高等学校教諭)

15:00-15:10
休憩

15:10-15:30
講演「西武台新座中学校におけるアクティブラーニング支援」
中澤明子(東京大学教養教育高度化機構特任助教)

15:30-15:50
講演「西武台新座中学校におけるICT活用教育」 
河野芳人(西武台新座中学校・高等学校教諭)

15:50-16:10
講演「アクティブラーニングのための学習環境整備」
コクヨファニチャー株式会社

16:10-16:30
休憩

16:30-17:00
パネルディスカッション・質疑応答

17:00-17:30
コクヨショールーム見学

■参加費
無料

■定員
50名
(定員になり次第締め切ります。お早めにお申し込みください)

■情報交換会
セミナー終了後会場内において行います
17:30-19:00 会費3000円

■主催
一般社団法人オープン教育研究所

■協力ならびに会場提供
コクヨファニチャー株式会社

■セミナーに関するお問い合わせ
以下宛にメールを頂けますと幸いです。
info@opened-lab.jp